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翻訳会社で15年以上さまざまな業務を担当してきた筆者が、業界の最新の事情などについて思うところを書いていきます。
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翻訳業界に価格破壊?
“Conyac”(コニャック)という翻訳サービスをご存じでしょうか?

「翻訳業界に価格破壊を」という刺激的なキャッチフレーズで注目を集めるソーシャル翻訳サイトです。ネットベンチャーのエニドア(東京都千代田区)が経営しています。

コニャックのサイトで、任意のテキスト翻訳を依頼すると、登録している多数のアマチュア翻訳者にメールで一斉通知され、先着2人の翻訳者が翻訳した結果が依頼者に返ってくるという仕組みです。

最短 15 分で翻訳済みテキストが依頼者のもとに届けられます。

翻訳料は「クレジット」という通貨を購入(1 クレジット=2ドル)し、1 クレジットで日本語 240 文字を翻訳可能とのことです。

まさに「価格破壊」にふさわしい安さです。
しかも対応言語は 47 ヶ国語とのことです。

"コニャック"の名前の由来はドラえもんの「翻訳こんにゃく」からだとか。

では気になる翻訳の品質はどうでしょうか?次の記事で探ってみたいと思います。
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ウィキペディアの翻訳に参加する
かつては用語・人物名を調べるのに、さまざまな辞典、書籍を参考にしなければなりませんでした。調べ物は図書館で、というのが常識でした。

百科事典を一式本棚に揃えるというのがひとつのステータスでもありました。わたしの家には毎年最新版の「現代用語の基礎知識」や「イミダス」があったことを覚えています。

今や時代は変わりました。百科事典が本棚を占領することもなくなりました。ペーパーレスの時代です。

ネットで検索するだけで、さまざまな情報を瞬時に入手することができます。その中でも、ネットで調べものをするときには、ウィキペディアのお世話になることが多いのではないでしょうか?

ウィキペディアは「オープンコンテントの百科事典です。方針に賛同していただけるなら、誰でも記事を編集したり新しく作成したりできます。」と「メインページ」に書かれており、非営利目的の有志によるネット版百科事典です。

ウィキペディアは 200 以上の多言語で展開されています。他言語の優れた記事を翻訳するのも有志の大きな役割です。

ウィキペディアでは、翻訳者も募集しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E4%BE%9D%E9%A0%BC

留意すべき注意事項やルールがありますが、基本的に「だれでも」参加することができます。

ウィキペディアで翻訳をしても自分の稼ぎにはなりませんが、この世界的な百科事典の執筆・編集に自分も参加しているという満足感を得ることができます。

また翻訳した文章は残っていくものですので、翻訳を職業としている方でも、活動の幅を広げて、ボランティアで参加されている方もいます。

みなさまも私こそは、と思われる方はウィキペディアの翻訳に参加してみるのはいかがでしょうか?
スキャン翻訳サービス
このような興味深いニュースがありました。

■紙文書をコピー感覚で即翻訳!富士ゼロックスの複合機対応翻訳サービス『スキャン翻訳サービス』に、高電社が、自動翻訳エンジンを提供

http://www.sankeibiz.jp/business/news/121105/prl1211051009004-n1.htm

高電社は中国語、韓国語に強い翻訳会社です。今回、高電社が中国語、韓国語の自動翻訳エンジンを提供したことのより既存の英語、日本語を含めた 4 ヶ国語の相互翻訳が可能になりました。

富士ゼロックスの複合機で、英語で書かれた紙をスキャンすると、ただちにインターネットで自動翻訳エンジンに接続され、翻訳された言語の出力が、レイアウトをキープしたままでてくるというものです。

文章のルビ位置に訳文を併記する形式や、単語単位で訳語をルビ位置に表示する形式も選択可能とのことです。またPDF のような電子文書の翻訳も可能です。

「スキャン翻訳サービス」の翻訳品質はどのくらいでしょうか?もしお試しになった方がおられたら教えていただきたいところです。

専門分野に特化した辞書と用語登録を充実させることにより、文法が大きく異なる英語⇔日本語のようなケースでもかなり高い精度の機械翻訳(自動翻訳)が可能になってきました。

また高電社のように翻訳会社が自動翻訳エンジンを作成して商品として提供する、という動きも出てきています。

機械翻訳は、まだまだ本当に品質保証ができるような翻訳品質には達していないのが現実で、機械翻訳によって翻訳者が失業する、といった心配はまだ遠い先かと思います。

しかし、機械翻訳で出力された文章を調整する仕事(エディット)なども主流になりつつあり、翻訳者としても機械翻訳と「うまく付き合っていく」というのがこれからの流れと言えそうです。
こんな翻訳会社は避けたい
良い翻訳会社を、どのように見分ければよいのでしょうか。翻訳を依頼する立場でそのように考えると、なかなか難しいものがあります。

翻訳そのものが、「言語」という形のない微妙なものを扱う以上、なかなか共通の基準で良し悪しを判断できるものではないですし、翻訳会社で行なっている業務の内容も、会社によって全然違うということもあり、良い翻訳会社かどうかを判定する基準というのも作りにくいところがあります。

ただ、個人的な経験からまとめてみたこんな記事がありますので、ご覧いただければと思います。

こんな翻訳会社は避けたい:7つのポイント

一般的な観点として、翻訳を依頼する際にはこうした点に気を付けるとよいのではないかと思います。

もちろんこれだけではなく、ケースバイケースで他のさまざまな観点も加える必要がありますので、ご注意を。
ニュース記事の翻訳
ふたつのタイプの異なるメディアからニュース記事翻訳者募集のお知らせを発見しました。

朝日新聞国際編集部でのニュース記事翻訳業務(日本語→英語)
http://www.asahi-sougou.co.jp/job/kanto.html

ロケットニュース 24 翻訳記事の専門ライター
http://rocketnews24.com/2010/12/15/%E3%80%90%E6%80%A5%E5%8B%9F%E3%80%91-%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%AE%E5%B0%82%E9%96%80%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%8B%9F%E9%9B%86/

ロケットニュース 24 英訳ライター募集 / 日本語→英語
http://rocketnews24.com/2011/02/10/%E8%8B%B1%E8%A8%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%8B%9F%E9%9B%86-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E2%86%92%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%B8/

とても興味深いと思ったのは、マスメディアである朝日、ミドルメディアに近い立ち位置のロケットニュース 24、いずれの会社も社員が記事を翻訳するだけではなく、翻訳者としての外部募集をしているということでした。ロケットニュース 24ですと、翻訳するネタはほとんど無尽蔵で、記事の最後に、記者名とブログやTwitterへのリンクを掲載できるため、自己のブランディングに繋がる、とあり、ジャーナリストとしての門戸も開かれていると言えます。捌き切れないほどの記事があり、ニュース記事は鮮度が命のため、翻訳にはスピードが求められるというのもこの分野の特徴のようです。

我こそはと思う方は応募してみてはいかがでしょうか?
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