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翻訳会社で15年以上さまざまな業務を担当してきた筆者が、業界の最新の事情などについて思うところを書いていきます。
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機械翻訳のアレコレ - ドラえもんの「ほんやくコンニャク」
どんな言語で書かれた文章でもボタンひとつで瞬時に正確な自国語に翻訳してくれるソフトウェアがあったらな~と一度は思われたことはないでしょうか?

そのようなソフトウェアはドラえもんが四次元ポケットから出してくる夢の未来のツール「ほんやくコンニャク」のようなもので、もし現れたなら、「翻訳」を生業としている、会社、個人そして業界全てが失業、消滅してしまうことでしょう。。

実際のところ、ボタンひとつで瞬時に翻訳してくれるソフトウェアは存在しますが、「正確に」というところでまだまだ実用レベルには達していないのが現状です。

このようなソフトウェアは「自動翻訳ソフト」または「機械翻訳」とも呼ばれ、人間が介在しない、コンピューターで行われる翻訳になります。
(※ 機械翻訳については「翻訳ソフトについて」も参照)

「Google 翻訳」の機能を使われたことはあるでしょうか?

ある外国語のホームページなどをどんなことが書いてあるか見てみるのにはクリックひとつで大変便利なツールです。

ただ、正確で誤訳のない、製品のマニュアルとして公開するのは適していないのではないでしょうか?

翻訳業界の中では、翻訳ソフトが出力した訳文はそのままでは使いものにならないというのが共通認識です。

しかしながら最近の翻訳ソフトの品質の向上はめざましく、翻訳業界の中でもとくに翻訳を発注するエンドクライアントから翻訳コストを軽減するための手法として、翻訳ソフトを翻訳支援ツールと組み合わせて使用するという流れが増えてきました。

中には翻訳ソフトでの機械翻訳のエディット作業をしすぎて、機械翻訳が編み出す妙な翻訳のテイストに影響されて翻訳の感覚がおかしくなった、という校正者、チェッカーもいて、メリットデメリットがあるようです。

ドラえもんの「ほんやくコンニャク」のような翻訳ソフトによって翻訳の仕事が駆逐されるという心配は(今のところ)ないものの、この文明の利器をうまく取り入れた翻訳というのもこれからの不可欠な要素になりつつあります。
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