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翻訳会社で15年以上さまざまな業務を担当してきた筆者が、業界の最新の事情などについて思うところを書いていきます。
翻訳の資格試験を受けるべきか?
日本では翻訳の国家資格というものはなく、民間の翻訳の資格試験もあまり重要視されていませんでした。

むしろ翻訳者を目指す人は、翻訳会社各社にコンタクトを取り、トライアルという翻訳の試験を受けて合格すれば翻訳の仕事が入ってくる、という流れででした。

しかしながら手当たり次第にトライアルと受けてもなかなか合格しない、不合格の理由も教えてくれない、という状況で、自分の実力がどのくらいなのか分からない、といった方も多いかと思います。実際のところ、トライアルの合否は、翻訳会社、またトライアル添削者との相性も多分にある、とわたしは思っています。

以前、こちらのブログに、「いつ翻訳会社のトライアルを受けるべきか」という記事でこのようなことを書きました。

「一度不合格になってしまうと、一定期間はその会社のトライアルは受けられないというのが一般的ですので、応募先の選択肢を減らさないためにも、トライアルには万全の態勢で臨みたいものです。3社くらい受けて1社も受からないようであれば、いったんトライアル受験はやめて、勉強に専念するほうがよいでしょう。」

そこで、何度不合格になっても問題ない(良い意味で後腐れがない)、しかもいまの自分の実力がわかるという点で、わたしは翻訳の資格試験をお勧めします。

翻訳の資格試験はいくつかありますが、JTF(日本翻訳連盟)の「ほんやく検定」は翻訳会社 150 社以上が加盟しており、検定合格が翻訳者への近道となる試験だと思います。

レベル構成は基礎レベル(4級と5級)、実用レベル(3、2、1 級)があり、4、5 級は合否判定、実用レベルは翻訳の完成度に応じて、1-3級または不合格を判定します。
実用レベル(3、2、1 級)には出題分野が 6 種類あります。
(1)政経・社会、(2)科学技術、(3)金融・証券 (4)医学・薬学、(5)情報処理、(6)特許

受験はインターネット受験ですので、自宅で、またはどこからでもネット環境と PC さえあれば受験できます。毎年 2 回、 2 月、7 月に試験が行われます。