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翻訳会社で15年以上さまざまな業務を担当してきた筆者が、業界の最新の事情などについて思うところを書いていきます。
夢の大型案件
翻訳関連でこのようなニュースが入って来ました。

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欧州委の企業産業総局から翻訳業務=ユーロスクリプト〔BW〕
【ビジネスワイヤ】ルクセンブルクのコンテンツ管理サービス企業のユーロスクリプトは、欧州委員会企業産業総局からEU指令関連の翻訳業務を受注したと発表した。EU指令98/34/ECの対象となる技術規格を、アイルランド語を除くEU全加盟国のすべての公用語に翻訳する業務について入札が行われ、ユーロスクリプトが受注した。同社では受注の理由について、正確さ、用語の統一、品質管理への努力などが評価されたとしている。
(時事ドットコム:http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070900139)
(2012/07/09)
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EU 加盟国は 27ヶ国、EU の公用語は 23ヶ国、ユーロスクリプトはアイルランド語以外の 22ヶ国語を取り扱うことになるでしょうか?

ユーロスクリプトについて調べてみました。ルクセンブルクにあるユーロスクリプト・ルクセンブルク有限会社という名称で、創業は 1987 年。従業員は 1300 人、世界 18ヶ国にオフィスを持つ企業です。フリーランサーは 5000 人以上とのこと。日本にはオフィスはないのですが 45ヶ国語を手がけた実績を持っています。

この大きな受注にユーロスクリプトの社内全体沸き立ったに違いありません。

わたしも翻訳制作会社で翻訳部門の責任者をしておりましたので、契約を受注するときの入念な準備、トライアルの納品、その後のプレゼン、そして結果を待つ緊張感、期待感、不安感・・すべてよく分かります。社運をかけた大きな契約ならなおさらです。

受注の決め手として、正確さ、用語の統一、品質管理への努力、すべて欠かすことのできない要素です。

大型案件を受注できたとしても、「次」につなげるには、また新たな戦いです。
少しのほころび(納期遅れ、品質の低下、対応のまずさ)が命取りになります。

信用を勝ち得るのは大変ですが、信用を失うのはあっという間です。これはどの業界にでも言えることかと思います。

今回、ユーロスクリプトが入札競争に勝利しましたが、入札に参加したのは他に 12 社あり、他の欧州諸国に本拠地を置き、国際的に展開する企業だそうです。
自由競争の業界である限り、今回受注できなかった 12 社にもチャンスがあります。

翻訳者にしても翻訳会社にしても「今手がけている」仕事を精一杯魂を込めて行なっていき、品質を毎日少しづつでも上げていくよう努力すれば必ず報われる時が来ると信じています!

そしてわたしが強調したいのは「納期を守る」ということです。

諸外国では多少時間に関してはゆるいところもありますので、日本人の美徳である「時間を守る」ということを前面に出していけば信頼度アップすることは間違いありません。
プラスリンクは、そんなみなさまを応援しております。
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