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翻訳会社で15年以上さまざまな業務を担当してきた筆者が、業界の最新の事情などについて思うところを書いていきます。
「サーチナ」って?
ロンドン・オリンピックたけなわですが、さまざまな報道がわたしたちのもとに届いています。

Yahoo! Japan のロンドン・オリンピック特設サイトの中のニュースの提供元として、毎日新聞、時事通信、日刊スポーツ、デイリースポーツなどの中でわたしが注目したのは、「サーチナ」というメディアです。

「サーチナ」の記事は日本や欧米のメディアとはかなり色合いの異なる報道をしています。

主に、中国の報道機関の記事の紹介(日本語版を出していない機関の記事はおそらく自社で翻訳)、そして【中国BBS】と題して中国の掲示板サイト虎撲や中国大手検索サイト百度の掲示板に立てられたスレッドの紹介をしています。同じように【韓国BBS】と題して、韓国のネットユーザーの声も紹介しています。

記事には記者の名前が付されており、掲示板のコメントの翻訳までその記者が行なっているのか定かではありませんが、おそらく自社で行なっているものと思われます。

サーチナについて調べてみますと、サーチナ(Searchina)は、中国人(通名)端木正和が創始者の日本の企業で、ポータルサイト「中国情報局」が前身です。名称は、サーチ (search) とチャイナ (china) からの造語だとのこと。そして中国新聞社とニュース配信契約を結んでおり、中国経済、中国株情報の配信をはじめ、日本最大の中国情報サイトです。(Wikipedia より)

当初は、中国国営通信社である中国新聞社とニュース配信契約を結んでいることもあり、中国政府の見解を表した記事が多かったのですが、政治的スタンスはあくまでも「中立」とのことです。

最近では、人気サイトの動向や大型掲示板のスレッドの紹介といった記事も増えており、読者の関心を引く記事を多く紹介しています。
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