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翻訳会社で15年以上さまざまな業務を担当してきた筆者が、業界の最新の事情などについて思うところを書いていきます。
よい翻訳(翻訳者)とは?
少し前になりますが、金融翻訳の会社を経営している方の話を聞く機会がありました。

リーマン・ショック以降、その影響で一度受注が大きく落ち込んだものの、今ではだいぶ受注量も持ち直しているとのことでした。

各種セミナーの講師もされている方だったので、いろいろな人の翻訳を見る機会もあるようで、よい翻訳(翻訳者)の条件についての考えを話されていました。その中で、わたしが共感した点を2つご紹介します。

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① 基本の基本を十分に理解すること
プロの翻訳者でも、金融/経済の基本の基本と言えるような「大原則」をしっかり理解していないか、頭では理解していても、その点の意識が足りないケースが多い。

たとえば、金融取引は二者間取引で、売り手と買い手、貸し手と借り手がいる。市場参加者がそれぞれどんな立場で市場に関わっているかで利害関係に違いがあるが、だれがどの立場で書いた文章かを押さえておかないと、書き手の意図を正確に伝える翻訳はできない。

そうした点をしっかり理解することが、イコール「応用力」であり、それを常に意識しながらドキュメントを読むことで、書かれている事柄の背景を踏まえた正確な翻訳ができる。

その逆の場合は、表面的な知識はあっても、基本を踏まえたものではないので、応用が利かず、初歩的な誤訳を生んだりする。
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確かに、背景知識がしっかりしていないと、文脈を踏まえた適切な翻訳はできません。

また、たとえば、十分に自分がわかっている内容の場合、とにかく文書の頭からすぐに手を付けて翻訳を始めたくなります。

でも、その前にやることがあります。だれが何のために書いた文書なのかなど、翻訳する文書の「基本情報」をまずはしっかり確認することです。

それをしないと、文書の目的や背景に合わないとんでもない間違いをしてしまって、気づかないということがあります。

長くなったので、もう1つの点はまた改めて書きます。
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